「暴動」の真実

林です。
日本では2日に行なわれたデモの中で警察とデモ隊に衝突があり1000人規模で負傷が出たと報道されています。確かに、警察とデモの一部で衝突はありました。しかし、こちらでデモを直接見る限りではデモの様子について日本の報道から受ける印象とは異なる印象を持ちます。こちらの印象は、デモは基本的に平和的に行なわれ、暴力に訴えようという集団はほとんどいなかった、というものです。

ただ、少し述べたように警察と衝突した集団もいます。彼らは全身黒の衣装を着ていることから、「ブラックブロック」と呼ばれています。

ブラックブロック1


ブラックブロック2


ブラックブロック3


このように「ブラックブロック」のデモ隊は、写真に撮られることを嫌い、覆面やサングラスで顔を隠しています。身元が極力わからないようにしているのです。明らかに通常のデモ参加者とは異なる様相です。警察と衝突したデモ隊のほとんどはこの黒装束軍団でした。大多数のデモ参加者が平和裏にデモを行なう中で、一部の過激派の行動がデモ全体を代表しているかのように報道されている事実は違和感を覚えます。

大多数のデモ参加者はデモの後、コンサート会場でライブを楽しんでいました。

コンサート


デモには確かに暴動という側面があったのは事実ですが、それはデモのすべてではなく、一部でしかない。そして、デモ参加者の大部分は平和的なデモを行なっていた、という見方を現場にいた人々は持っていることを伝えたいと思います。

5日、オルタナティブ・サミット初日

下澤です。

新聞を見ると、連日暴動や破壊行動を続ける写真が掲載されている。写真を見るとわかるのだが、黒いヨットパーカーにサングラスやマスクをつけている「ブラックブロック」というグループメンバーが前面に出ていることがわかる。彼らはヨーロッパ全体に広がる、アナーキストグループで、目的達成のためには破壊や暴力行為も辞さないと聞いている。私がカメラを向けると「ヤメロ」とレンズを手でふさぐメンバーもいた。

ロストックの街に毎日外出するのだが、店は開いているし、街の人々も日常生活を送っている。お昼ごはんはパンとハムの店でサンドイッチを買う。これがおいしく、店番の女性たちも英語がわからないが、ニコニコと愛嬌があって感じがいい。しかし、高級店の一部は下の写真のように破壊されることを恐れてコンパネを貼り付け休業している店もちらほらと見られる。





今日は、2005年、英国のグレンイーグルズG8サミットをきっかけに結成された、GCAP(Global Call to Action against Poverty)の一部のNGOの集まりが、ロストックのあるホテルで行われた。9月にGCAPのG8関連のNGOが日本に集まり、2008年のサミットに向けてできることを話し合う予定があり、来日時の企画調整の話だった。アメリカのインターアクション、フランスのコーディネーション・スド、英国のワールドビジョン、インドのネットワークNGOのVANIが参加。日本人側はJANIC、ワールドビジョン、そしてほっとけない世界の貧しさ、アフリカ日本協議会などが参加した。ドイツのサミットはすでに結果が見えている部分があるせいか、日本のG8に期待する雰囲気が伝わってくる。日本人以外の参加者は2008年G8NGOフォーラムのパンフレットを見て、その動きの早さと集約度の高さを評価するコメントが多かった。しかし、議論をするうちに、日本のNGOフォーラムがもっているスケジュールの遅さ、またキャンペーン企画の立ち上がりの遅さが浮き彫りになった。その後日本人関係者で残って、キャンペーンのあり方を議論した。




GCAPのメンバーとのミーティング


今日は「オルタナティブ・サミット」の初日にあたり、7日の午前まで続けられる。このオルタナティブ・サミットはかなり前から計画された企画のようで、NGOプラットホームのNGOが中心に調整してきた。もちろんプラットホーム以外のNGOもかかわっていた可能性もある。オルタナティブ・サミットは、農業、経済のグローバル化、軍縮、アフリカ、移民など、かなり広いテーマを扱っていて、6日は112、7日は23のセミナーやワークショップがロストックの各所で開催される。そして、7日の最後はクロージング・パネル「There are alternatives!」があり、最後にはインドの環境活動家バンダナ・シバが最終公演をする。

今日のオープニング企画「Rethinking Globarisation」が、聖ニコライ教会であった。メインスピーカーはJean Ziglerというグローバル化に危機感をもつフランスの作家の他に、スイスの地球の友、セネガルからのゲストが、広がるグローバル経済と貧困の拡大、環境の破壊を強く訴えていた。大きい教会の中は人であふれかえり、動けないぐらいだ。2千人近くの人が入っているのではないか。2階席の床が抜けないか心配になってくる。発言の合間合間に拍手がなり、会場は盛り上がっていていい雰囲気だった。英語の通訳を通信機で聞いていたが、グローバル化の危機を訴える発言、数字や統計の紹介が続き、グローバル社会への新しい視点や提案がやや欠ける感じがあって、単調な気がした。



オープニング・パネルがあった会場

夜、クルスボーンのプレスセンターに言っていた、星野昌子さん、秦さんと合流した。彼らから聞くと、プレスセンターはもちろんパスを持った人しか入れないのだが、コピーが使い放題、食事やコーヒーも飲み放題、常にディスプレイから閣僚のスピーチが聞け、スピーチの要約がプリントアウトされて配られるといった、プレス関係者には天国のような場所のようだ。おそらくここにいるだけで、記事が書けてしまうのかもしれない。しかし、ぜひ街の声、人々の声にも耳を傾けてもほしい。


6日は、日本人記者がいるヴァルトミュンデに記者会見をかねた訪問をする予定だ。このプレスセンターは日本政府がアレンジしたもので、外務省の公式発表や情報が常に聞けるようになっている。

本日のお散歩

警官隊

警官A「おい、あそこでさっきデモしてたやつら見てみろよ。
みんなドレッドにカーゴパンツだぜ。すごくね?」
警官B「まあ、おれたちもみんな緑だけどな・・」


こんにちは、林です。
デモがある日は、このように20人前後の警官が街角で見張りをしています。これらの警官をよくよくみてみるとけっこう女性がまざっています。正確には数えていませんが、ひとつの部隊に2、3人は必ずいると思います。果たして、日本ではこのような場合どうなんでしょうか。来年の洞爺湖サミットでの警官隊に果たして女性はどれくらいいるのでしょうか。日本のサミットでの警官のジェンダーバランスも見てみるとおもしろいかもしれません。


プロフィール

国際協力NGOセンター(JANIC)

  • Author:国際協力NGOセンター(JANIC)
  • JANICはNGOを支援するNGO。
    日本社会にNGOに対する理解促進と国際協力の輪を推進するために、日々地道な活動を続けています。
カレンダー
05 | 2007/06 | 07
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
カテゴリー
最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索
RSSフィード
リンク