サミットの意識

内閣府が近年毎年発表している「外交に関する世論調査」というものがあります。ここに興味深いことに、サミットに関する世論調査があります。ちょっとみてみましょう。

            知っている  知らない
1978年ボンサミット      64.8    35.2
1979年東京サミット      89.2    10.8
1980年ベネチアサミット    55.6    44.4
1981年オタワサミット     41.9    58.1

どうも1978年〜1981年の間しかこの調査はされていないようです。おそらく東京で初めてサミットが開かれるのではりきって調査を始めたにも関わらず、あんまり意味のない調査だということがわかってきてやめたのでしょう。

それにしても極端な結果がでています。東京サミットの開催を約90%の人が知っているのに、2年後になると過半数の人は知りません。たぶんこのまま調査を続けたら3年後には20%くらいになりそうな勢いです。

さて、最初の2回、78年と79年の調査については、サミットの中身についても調査があります。サミットの合意事項で重要だと思うものは何か、という質問に対して、いくつか選択肢が挙げられていて答える形です。78年のボンサミットについては例えば、「インフレなき経済成長の達成」には23.6%の人が重要と考えています。また、「通貨の安定」は18.6%です。

この調査が80年東京サミットでどうだったかというと、「石油消費の減少と新エネルギー源の開発」を70.8%の人が重要と考えています。しかし、他の選択肢を答えた人は、割合が多いものでも「先進国と開発途上国との建設的な関係の強化」を3.2%の人が重要と考えている程度です。いかに石油の問題が人々の関心を捉えていたかわかりますね。

ちなみに、内容に関する調査は次の年からなくなります。やっても何が明らかになるかわからない調査だからでしょうか。

この4年間の調査からはあまり多くのことはわかりませんが、少なくとも何かとても重要で身近なテーマが話し合われない限り、日本人はサミットにそれほど興味をもたないということが言えるのではないでしょうか。
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