日本の果たす役割
今日は、質問主意書をいったん離れて、別の話に移りましょう。以前、「外交に関する世論調査」について述べたことがありました。その調査ではサミットに限らずさまざまな事柄について国民の意見を調査しています。その中に、「日本の果たす役割」という項目があります。これは、日本が国際社会の中でどのような役割を果たせばいいのか聞いたものです。7項目あり、上位4項目の複数回答で、回答者数を全体に占める割合で%表示してあります。
NGOフォーラムは「人権・平和」「環境」「貧困・開発」の3つのユニットで活動しています。「外交に関する世論調査」の中からこれらの3つに該当するような項目を選びだし、世論の状況を比較してみました。世論は、これら3つのテーマに関してどのように日本の役割を認識しているのでしょうか。
平和 環境 開発
1997 33.8% 43.3% 16.6%
1998 40 40.2 17.6
1999 42.2 46.8 15
2000 41.8 40.2 16.2
2001 50.3 38.2 13.3
2002 52.8 41.7 13.6
2003 51.5 39.1 13.1
2004 51.9 38.4 15
2005 49.3 42.8 14.5
2006 44 45.5 14.3
平和:人的支援を含んだ、地域紛争の平和的解決に向けた努力などの国際平和の維持への貢献
環境:地球環境問題などの地球的規模の問題解決への貢献
開発:開発途上国の発展のための協力
意外(?)にも「開発」への世論の支持は比較的少ないです。2006年に限って言えば、「平和」「環境」を45%くらいの人々が日本の役割として考えているにも関わらず「開発」は14%程度です。あまり多くの人が「開発」は日本が関わる問題ではない、と考えているのでしょうか。
その他の特徴としては、ここ数年で「平和」が減り、「環境」が増えています。「平和」の01年前後の増加は、911の事件を契機としているのが明らかです。最近は、興味関心が薄れてきたのでしょうか。「環境」の近年の増加は、地球温暖化の議論の盛り上がりを受けていることは確実でしょう。人々の関心は「平和」から「環境」に移りつつあるのでしょうか。
この状況をNGOフォーラムの視点で考えるとなにがいえるのでしょうか。キャンペーンなどを通してNGOの運動を盛り上げるには、人々が興味関心をもっていることと結びつけて自らの主張を訴える方法が最も有効です。人々の関心がないところを掘り起こすことは不可能ではないですが、時間と労力が必要です。この調査を見る限り、やはり「環境」と絡めてさまざまな問題を訴えかける、ということが有効になってくるのではないでしょうか。「環境」と「貧困」や「人権」などは最近絡めて議論されることが多くなっています。「環境」を入り口としても出口が「人権」や「貧困」「開発」というふうな議論をわかりやすくみせていくことが効果的ではないでしょうか。

バイヨンで昼寝する野良犬。カンボジア、シエムリアップ。
NGOフォーラムは「人権・平和」「環境」「貧困・開発」の3つのユニットで活動しています。「外交に関する世論調査」の中からこれらの3つに該当するような項目を選びだし、世論の状況を比較してみました。世論は、これら3つのテーマに関してどのように日本の役割を認識しているのでしょうか。
平和 環境 開発
1997 33.8% 43.3% 16.6%
1998 40 40.2 17.6
1999 42.2 46.8 15
2000 41.8 40.2 16.2
2001 50.3 38.2 13.3
2002 52.8 41.7 13.6
2003 51.5 39.1 13.1
2004 51.9 38.4 15
2005 49.3 42.8 14.5
2006 44 45.5 14.3
平和:人的支援を含んだ、地域紛争の平和的解決に向けた努力などの国際平和の維持への貢献
環境:地球環境問題などの地球的規模の問題解決への貢献
開発:開発途上国の発展のための協力
意外(?)にも「開発」への世論の支持は比較的少ないです。2006年に限って言えば、「平和」「環境」を45%くらいの人々が日本の役割として考えているにも関わらず「開発」は14%程度です。あまり多くの人が「開発」は日本が関わる問題ではない、と考えているのでしょうか。
その他の特徴としては、ここ数年で「平和」が減り、「環境」が増えています。「平和」の01年前後の増加は、911の事件を契機としているのが明らかです。最近は、興味関心が薄れてきたのでしょうか。「環境」の近年の増加は、地球温暖化の議論の盛り上がりを受けていることは確実でしょう。人々の関心は「平和」から「環境」に移りつつあるのでしょうか。
この状況をNGOフォーラムの視点で考えるとなにがいえるのでしょうか。キャンペーンなどを通してNGOの運動を盛り上げるには、人々が興味関心をもっていることと結びつけて自らの主張を訴える方法が最も有効です。人々の関心がないところを掘り起こすことは不可能ではないですが、時間と労力が必要です。この調査を見る限り、やはり「環境」と絡めてさまざまな問題を訴えかける、ということが有効になってくるのではないでしょうか。「環境」と「貧困」や「人権」などは最近絡めて議論されることが多くなっています。「環境」を入り口としても出口が「人権」や「貧困」「開発」というふうな議論をわかりやすくみせていくことが効果的ではないでしょうか。

バイヨンで昼寝する野良犬。カンボジア、シエムリアップ。